ノームコアはもう古い?『クロスジェンダー』でさらにお洒落を極める
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確かに「着ていて楽で、しかも今風らしい」ということでノームコアは一般的になっています。ところが本当にお洒落のバランスや遊び心というポイントがないと、単に「部屋着ですか?」となりがちですよね。また一般的になりすぎたせいか、一部のお洒落人間たちが実践しはじめているのは『クロスジェンダー』です。お洒落は退屈では面白くないですから、始めてみませんか?
『クロスジェンダー』とはどういうものなのか
女性が粋な雰囲気でメンズアイテムを着こなすというのは、ココ・シャネルの時代からあったことです。ココ・シャネルは恋人のクローゼットを漁って、メンズを着ることで逆に女性らしい魅力を発揮しました。ここが『クロスジェンダー』のはじまりでもあります。つまり女性のファッションに革命を起こしたデザイナーはスタイリストとしても斬新でした。ここで気になってくるのは「女性がメンズを粋に着られるなら、男性がレディースを着こなしてもいいのではないか」というごく当たり前の発想です。現代の『クロスジェンダー』は男性が主役だと言ってもいいでしょう。つまりレディースアイテムを着こなす技があってこそ、お洒落に差が出てくるというわけです。あくまでもお洒落心を意味させるために、あえて1つレディースアイテムを着こなすことで、退屈になってきた自分の着こなしを変えていくという方法は、ドレスに飽きたらず、メンズアイテムをプラスすることでお洒落に差をつけたココ・シャネルの着こなしと同じです。ただ現代は男性が実行する番が巡ってきたのです。
上手にレディースアイテムを選ぶと急にトレンド感が出る
細身の男性の悩みはスキニーデニムを履くにもサイズにぴったり感が出ないことですよね。この場合、レディースラインのスキニーデニムを選ぶのも充分に『クロスジェンダー』です。しかもハイウェストなラインなので、今のお洒落の雰囲気にフィットするおまけつき。上級者お洒落人間たちはすでにこの方法を実行しています。さらにお洒落にこだわっているとレディースのシャツやロングTシャツのシルエットの良さやテキスタイル、細部のユニークな華やかさに目をつけ、スーツのインナーに着こなしています。すると現在のスリムなラインのジャケットと相性がいいのです。気分としては60年代のローリングストーンズのメンバーの着こなしに近いですね。つまりポイント的にレディースアイテムならではの華やかさを着こなしにプラスする遊び方です。またひねったお洒落んも楽しみもあって、アイテムを探す楽しみも増えるということで、お洒落人間はすでにブランドの分けた性別にこだわらずアイテムをピックアップしています。
メンズラインだけにこだわることは着こなしの幅が狭くなるばかりですよね。事実、レディースでもユニセックスなシルエットやデザインもありますし、レディースラインの華やかさとシルエットの美しさがメンズラインでは見つけにくいから…とレディースラインをチョイスしているわけです。このひねり加減とこだわりがシックになる着こなしこそが現代版『クロスジェンダー』なのです。
さりげなく『クロスジェンダー』を加えるなら…
このようにお洒落にかなりの差をつけられる『クロスジェンダー』ですが、「でもレディースを選ぶのは…」とためらう方も多いのではないでしょうか。確かに華やかすぎるシャツや細くぴったりすぎるボトムは勇気がいるかもしれません。そんな方がさりげなくトレンドになってきている『クロスジェンダー』の取り入れ方の提案もしましょう。服では敷居が高いと感じている場合、アクセサリーやファッション小物の中で探す方法が簡単です。靴はサイズ的に無理があるとしても、ストールやスヌードはレディースならではのユニークなテキスタイルのものが多くあります。またアクセサリーでも、メンズラインに近いユニセックスなものを探し出すことも可能です。こういう小物使いで『クロスジェンダー』を取り入れることもお洒落に差が付く方法です。ノームコアの普通さから、はじけてみることがお洒落を満喫するには欠かせません。ただし注意すべきなのは、いかにも女性向けのデザインを選ばないことです。本格的に女性向けのものですと、キザになりすぎるきらいが出てくるからです。
この注意事項を守れば、上手に退屈なノームコアから、今だから実行すべき『クロスジェンダー』に乗り換えられます。本当の意味でのお洒落のひねり方は自分が自分のスタイリストになることです。「ありえない」けれど「似合っている」ことが『クロスジェンダー』の基本と心得てみてはいかがでしょう。






