ワンランクアップ!品格あるメンズスーツに合うマフラーの巻き方

寒い季節になると防寒対策のひとつとしてマフラーを使用するという方も多いと思いますが、基本の巻き方だけではなくイタリア由来の巻き方やその他の応用編を知ることで、単調になりがちな秋冬のスーツバリエーションを知性あふれる、上品で品格のあるコーディネートに変化させてくれます。またマフラーの素材や大きさ、長さ、柄などを考慮したうえで、巻いたときの柄だしや素材のドレープ感を見ることができれば真の上級者といえるでしょう。
「ピッティー巻き」「ダブルクロス」
韓流ブームの火付け役である「冬のソナタ」でぺ・ヨンジュンが巻いていたことから「ヨン様巻き」と呼ばれた「ピッティー巻き」「ダブルクロス」はその名の通り2度まくことによって衿元に絶妙なボリューム感と結びの美しさを表現し、エレガントな仕上がりになります。イタリアではビジネスパーソンに人気の巻き方で、イタリアのメンズプレタポルテ見本市である「ピッティ・ウォモ」で関係者が巻いていたことから「ピッティー巻き」と呼ばれているようです。長さの短いマフラーですと2重に巻くことで垂らしの足が短すぎてしまったり、結びのボリュームをつけすぎると垂らしとのバランスが崩れたりと、大変難しい巻き方です。長さがあり、適度なボリューム感のあるマフラーをチョイスしなければならないことから、上級クラスの巻き方といえるでしょう。
「アスコット巻き」
アスコットタイ風に巻く「アスコット巻き」はクラッシックで優雅な巻き方のひとつです。最後に結び目にボリュームを出すことによって豪華な印象を与えます。ジャケットだけのときや、コートを羽織っているときも、メンズコーディネートの中では格式が高い雰囲気があります。ジャケットやコートの前釦を閉じることでアスコットタイ風になることから、よりクラシックな印象を与えてくれます。胸元からおなかの付近までマフラーが当たるので防寒性にも優れています。こちらもマフラーの質感や肉感が大きく影響を与えますので、比較的巾のあるマフラーを選んで巻くのが良いでしょう。またたれ感が出ますので、質は良くても落ち感がありすぎる素材や、斜めに折って使用するタイプは避けたほうが良いでしょう。
「2重巻き」のジャケットイン
シンプルな巻き方ながらマフラーの存在感をだす「2重巻き」はジャケットを着用時に巻くことでジャケットのVラインを完全に隠し、マフラーが何重にも重なりマフラーの上質な質感を十分に感じられることのできる巻き方です。シンプルな巻き方だけに上品なコーディネートをするには吟味してマフラーを選ぶことが必須になります。季節感に合っていることはもちろん、柄のマフラーならば柄の出方が横になったり斜めになったりしますので十分注意が必要です。またジャケットの衿の返りに流し込むことから太った印象を与えかねません。そのようなことからこの巻き方をマスターすることは上級者の巻き方やマフラーコーデを会得したことになるでしょう。






