バーバリー、三陽商会とライセンス契約終了へ
ライセンス契約の終了について
2015年6月のバーバリーと三陽商会の契約見直しについては、2015年春夏シーズンをもって、バーバリーロンドンのライセンス契約終了、バーバリー子供服販売事業はバーバリーグループへの移管という事が発表されました。これに伴い、百貨店などで展開されている三陽商会のバーバリー店舗は2015年8月をめどに退店、丸の内の店舗はテナント契約の事情で2015年6月には退店し、三陽商会がライセンス契約する別のブランドが入る様です。なお、バーバリー子供服に関しては、既存の店舗をそのまま使用するので、経営者がバーバリーグループに変わるだけで影響はありません。また、今回の契約終了により、バーバリーはラグジュアリーブランドとしてのイメージを更に高めていく狙いがある様です。
契約終了の影響について
三陽商会とバーバリーは、1964年のバーバリーコートの日本国内独占販売契約に始まり、1969年にはバーバリー製品の企画、製造、販売のライセンス契約を結びます。しかし、40年に渡り続いてきたライセンス契約は、世界的な経済不安により2009年に内容が見直され、当初2020年までとされていた期間が2015年にまで短縮されました。このことにより、今後のライセンス契約の存続がブランドの愛好者の中でも経済界の中でも懸念されてきました。三陽商会の2013年度の売上106億円から、2016年には85億円まで減少が続くと見込んでおり、2018年には100億円まで回復させる見込みの5か年計画を立てています
ブラックレーベルとブルーレーベルについて
ブラックレーベルとブルーレーベルの事業は継続され、2015年秋冬シーズンからは新たな3年間のライセンス契約を新たに交わすと発表されました。この二つのブランドからバーバリーの冠詞は取り払われ、ブラックレーベル、ブルーレーベルという名称を中心として、新たなサブブランドの冠詞がつくようです。また、バーバリーを象徴する乗馬騎士マークやバーバリーチェックは使用禁止になりますが、マイクロチェックは使用が認められました。