バーバリーブルーレーベルのレディースライン(女性用)
1856年に創立した老舗のブランドで、日本では1915年に丸善が輸入を初め、1965年にアパレル会社の三陽商会が本格的にコートの輸入販売をし、メジャーになりました。当時は高級であったことと、伝統のあるトラディショナルなスタイルが日本人には難しく、特に若い層には好まれないブランドでした。
バーバリーブルーレーベルの立ち上げ
そこでなんとかこのバーバリーを日本にも定着させ、裾野を広げようと1996年、三陽商会はライセンス商品としてオリジナルのデザインによるブランドを立ち上げました。それが「BURBERRY BLUE LABEL(バーバリー ブルーレーベル)」です。バーバリー ブルーレーベルがターゲットとして狙ったのは、若くてリッチな層。20歳のころのオードリー・ヘップバーンやジャクリーン・ケネディなどをイメージし、ちょっと上品で「いいとこのお嬢さん風」のデザインをベースに伝統のバーバリーのテイストはそのまま、トレンド性も組み込んだ製品作りを始めました。
バーバリーブルーレーベルと安室奈美恵さん
その後、バーバリーブルーレーベルの名前と製品を一気に広めることにおおいに貢献したのが、アーティストの安室奈美恵さんです。ブランドの立ち上げから1年後の1997年、当時カリスマファッションリーダーと呼ばれ、絶大な人気を誇っていた安室さんが、結婚記者会見でバーバリー ブルーレーベルの洋服を着用していたのです。
バーバリーチェックのミニスカートに黒のニット、ロングブーツ、ショートカットのスタイリングはとても素敵で、あっという間に若い女性の間で大ブームを引き起こしました。バーバリーというと、「ちょっとおじさんくさいブランド」というイメージを刷新し、「オシャレでキュートなお嬢さんぽいブランド」としてバーバリーブルーレーベルの認知度は定着したのです。
「上品な女の子」スタイル
ブランド立ち上げ当初は18歳から25歳をターゲットにした製品作りをしていたバーバリーブルーレーベル。当初はメンズも作っていましたが、2012年に廃止されブラックレーベルに吸収されました。レディースは今では25歳〜35歳とターゲットの年齢層はあげていますが、Aラインのミニスカートやワンピース、タックの入って膨らんだそで、甘過ぎないフリルなどキュートなデザインの製品が中心で、男性や年配の人からも好まれる「上品な女の子」スタイルのベースは変わりません。
人気の秘密
アパレル製品も服飾小物も、カジュアルなトレンド性も取り入れながらも、素材の良さや縫製技術の高さなどがひと目でわかる製品ばかりなので、その人をワンランクアップしてくれるのがバーバリー ブルーレーベルの特徴。特におなじみのバーバリーチェックを使用したシャツは、ブランドとしてのステイタス感がありながら、女性らしいパターンで、パフスリーブや前立てのフリルなど、ちょっとした工夫で可愛い演出をしているので人気があります。ブランド物らしいきちんと感はありながらも、ジーンズにもコーディネートできるカジュアルな雰囲気も人気の秘密でしょう。