三陽商会のバーバリー ブラックレーベルの評判
ファッション業界の方でも、ファッションの入門でブラックレーベルを推薦する方もいらっしゃいます。ブラックレーベル製品は、最先端でいてスタンダード、かつモードな要素も加わった間違いのないブランドとしての認識があるようです。
品質とは
アパレル製品を選ぶ時は品質を見て選ぶのが正しいというのはよく言われることです。しかし、品質と言っても実際製造する側から見た品質と、購入する側から見た品質とでは見方が違うようです。すぐほつれてしまうと言うのは論外ですが、重視する点の違いと言うのもあります。また、100%天然の高級素材というものは非常に扱いにくく、繊細であるということから、高級素材イコールタフな生地ではないということは言うまでもなく、希少価値のある素材ほど手入れにコツが必要ということも知っておかなければなりません。
実用性とデザイン性の両立
特に、三陽商会がレインコートの製造を始めた時点では、「衣類はとにかく丈夫であれば良い」という考えが一般的でした。そのなかでも実用性重視のレインコートの世界にデザイン性を持ち込んだ三陽商会は、日本のファッション界に大きな影響を与えました。また、この時から日本の中で「丈夫さ」などの実用性と「見た目の美しさ」の要であるデザイン性との両立に対する戦いも始まったと言えます。ことに、戦前まで主流の着物は直線的な衣類で、戦後急激に普及した洋服は曲線的な衣類です。タイトなスーツなどは曲線の妙が随所に施され、それでいてシルエットを整えるためにかっちりした作りであることが要求され、それに伴った技術を新しく習得する必要があります。
ファッション界のめまぐるしい変化
ファッションはめまぐるしく変わり、特に最近では多様な素材やデザインの小ロット品が多く、製造の現場も戦場状態です。いくら技術の高い日本の工場でも慣れない製品ばかりが常に回転するような状態では品質が悪くなることもあります。その上、2008年にはリーマンショックが起こり、どのブランドも原価を抑えるために素材のグレードを変えざるを得ませんでした。
ブラックレーベルは知名度の高さや、三陽商会主催の日本独自ブランドということから真っ先に批判の矛先になったと言えます。そのため、品質について他のブランドよりも取り上げられる機会も多くなったと言えます。
“黒”評の多いブラックレーベル
インターネットの普及につれ、多くの方が広い地域の方と意見を交換できるようになり、商品やブランドの評判を調べるということもインターネット上で盛んに行われています。ただし、コミュニティサイトなどは議論が白熱する場合が多く、匿名性が高いということからも罵詈雑言が飛び交う現場になりやすいという欠点があります。
よく見かけるのはブランドに明るくない方がブラックレーベルについて質問するものですが、最終的にブランドがけなされて終わることが多いようです。回答する方はブランドに詳しい一般の方か、アパレル縫製に詳しい方かでも変わってくると思いますが、匿名であることから相手の立場もよくわかりません。すると、信憑性の面でも変わってきます。
自分の目で確かめる
口コミなどに頼るよりも、自分の目で製品を確かめてから購入と言うことがやはり正しい道と言えます。実際、最終的なブラックレーベルの評価については自分で好きならそれで構わないのではないかという意見もよく見かけます。また、フォーマルスーツについては好みよりルールと言いますので、様々なものを包括的に取り込んだ上でのブラックレーベルのバランスの良さには安心感があります。