バーバリー ブルーレーベルの歴史を紐解く
バーバリーと聞くと、あの英国調の独特のチェックを思い浮かべる人がほとんど…と言っても過言ではないほど、老若男女にポピュラーなブランドとして知られています。しかしバーバリーは歴史が古いブランドだけに多様なヒストリーを持ち、いくつものブランドを展開していることを正確にご存じの人は少ないかも知れません。
バーバリーの歴史
バーバリーの名前が付くブランドは、メンズやレディース、コレクションライン、キッズ、ゴルフ、カジュアルなどの様々なラインがありますが、大元の本家バーバリーは1856年に、トーマス・バーバリーによって創立された会社です。最初は耐久性や防水性に優れたギャバジンと呼ばれる素材を発明したことから会社はスタートし、それを特許申請し製造権を独占したことからこの会社の歴史はスタートしました。
バーバリーチェックを発表
第一次世界大戦の際には、英国陸海軍の御用達トレンチコートを製作したり、冒険家やパイロットの衣料を製作していたバーバリーは、1919年にコートやジャケット部門で英国王室御用達を授かり、1924年には今でもブランドアイコンとして定着しているバーバリーチェックを発表しました。
1967年にそのバーバリー・チェックを用いた服飾小物などを展開したバーバリーは、「バーバリー・ロンドン」という名前をそのシリーズに付け、ファッションの世界へと本格的に参入を始めました。日本では1965年に日本のアパレルである三陽商会が、初めてバーバリーのコートを輸入し、1970年には日本人の体型や嗜好に合ったオリジナルのライセンス製品作りに乗り出しました。
バーバリーブルーレーベルのスタート
1996年に、三陽商会は若い女性向けのブランド「BURBERRY BLUE LABEL(バーバリーブルーレーベル)」をスタート。18歳のティーンズから25歳までをイメージターゲットとして、バーバリーの伝統や素材の良さ、品質や縫製の確かさなどはそのままに、トレンドの移り変わりの早い日本のファッションマーケットでも愛されるようなレディスアパレルを展開しました。
ブルーレーベルのイメージガールは、20歳のころのオードリー・ヘプバーンや、ジャクリーン・ケネディ。上品で美しく、育ちの良さを感じさせるような彼女達ですが、どこかキュートで遊び心のあるチャーミングさも持っています。伝統、品質、デザイン性が見事に融合したブルーレーベルの製品は、若い女性達の心を捉えました。
安室奈美恵愛用のブランドとして有名に
一躍有名になったのはアーティストの安室奈美恵さんが結婚記者会見の時に同ブランドのバーバリーチェックのミニスカートに黒のニット、ロングブーツ、ショートカットという出で立ちでマスコミの前に現れた時から。ファッションリーダーとして人気のあった彼女のこのスタイルは斬新で、あっという間に大流行となりました。このことによって、バーバリー=ちょっとおじさんのブランドというイメージは払拭され、ブルーレーベルはファッションニスタ御用達ブランドとしての地位を築き上げたのです。