バーバリーの公式サイトについて
2011年1月、バーバリーはサイトを大幅にリニューアルし、同年5月には「バーバリービスポーク」を開設しました。ウェブサイトという媒体を最大限に生かしつつ、現実の店舗ともリンクさせる充実した内容で、2012年にはファッション週刊誌「WWDJAPAN」の「コレクション&ブランド部門」のグランプリを受賞しました。
また、2012年9月にロンドンに開店したバーバリー・リージェントストリートは、サイトを現実に体感することのできる造りになっており、デジタルコンテンツをあらゆる角度から取り込もうとするバーバリーの姿勢を感じ取ることが出来ます。
説明を聞くよりも、とりあえずはバーバリーの公式サイトを開いてみることをお奨めします。世界中のどの国のサイトから開いても内容は変わりませんし、翻訳機能もあります。登録後のサインインもどこからでも可能ですが、「JP.」で始まるサイトでなければ商品の値段が「円」に換算されていませんので気を付けてください。
多彩なコンテンツを持つウェブストア
バーバリーの公式サイトは、ショーやイベントの内容、会社の経営や沿革、求人に至るまでの全てを1つにまとめています。これだけの内容がありながらもすっきりとして目当ての情報を探しやすいのが特徴です。商品写真も多角度から複数枚納められており、場合によっては動画も用意されています。動画に関しては、ショーやイベントのカテゴリでも同様に、滑らかな映像で全くストレスを感じません。
ラグジュアリーブランドのウェブサイトは数あり、どのブランドもセンスが高く凝った造りをしていますが、バーバリーのサイトはその中でも見やすさにおいて群を抜いています。
重要なのはウェブストアとしての機能ですが、商品検索のしやすさは勿論、最寄りの店舗検索もスムーズに出来るようになっています。また、見逃せないのがバーバリービスポークとランウェイメードトゥオーダーです。このサービスは、ウェブストアというやや仮想的な媒体を、実際の店舗や現実のショーとをリアルタイムに結びつけ、ウェブの強みを最大限に生かした試みです。
バーバリービスポークとランウェイメードトゥオーダー
バーバリービスポーク
バーバリービスポークはトレンチコートのカスタムメードサービスです。トレンチコートのカテゴリを選択すると「ビスポーク」の欄があり、ウェブ上で選び購入に至る方法と、予約の上にロンドンのリージェントストリート店で、マンツーマンの対応を受けることの出来る方法があります。カスタムについては、伝統的なバーバリートレンチコートを基本として、8項目のカテゴリを変更することで可能となり、着丈や生地は勿論、襟やボタン、イニシャルのフォントに至るまで選ぶことが出来ます。選んだ情報はモデルの写真に直ちに反映され、変更前のデザインに戻すことも可能です。また、値段の計算もデザインの反映と同時に行われ、わかりやすくなっています。気になるビスポークの値段は、基本的なスタイルと着丈を決める時点でほぼ確定されていますので、カスタムメードサービス料金はこの中に含まれていると考えると良いでしょう。
ランウェイメードトゥオーダー
そして、ランウェイメードトゥオーダーとは、ショーのランウェイ上で登場した一部のアイテムを、直ちに注文できるサービスです。ショーの終了直後から2週間の間、期間限定で注文することが可能となり、店舗に届くより数か月も早く手にすることが出来ます。また、注文した商品に名前やイニシャルを施すパーソナライゼーションも、商品によって可能であれば無料で受けることが出来ます。
これら2つのサービスは、カスタマーセンターの手厚いサポートによって完成されています。バーバリーの公式サイトは、実際の店舗と同じように顧客とのコミュニケーションを重視しているということが良く分かります。