バーバリーのトランクスの履き心地は?
英国バーバリー本社では、男性インナーを販売していますが、ブリーフやボクサーパンツなどでトランクスはありません。バーバリーのトランクスが手に入るのは日本だけで、製造は福助株式会社が行っています。バーバリーと福助がライセンス契約を行ったのは1982年のことで、福助が2003年に1度経営破たんを経験したにも関わらず、ライセンス契約は続行されました。英国バーバリー本社では、福助製品の品質の良さを大きく評価していたからと言われています。
福助では自社工場を持っていませんが、日本の優れた工場との関わりを持っています。特に、靴を脱ぎ座敷に上がる習慣のある日本では靴下の需要が大変高く、靴下の製造に対しての高い技術を持っています。良い靴下と言うのはつま先の縫い合わせの部分が非常に滑らかで引っかからず着用できるものですが、これを機械で行うことは出来ず、熟練工の手作業が必要になるのです。靴下は日本でのみの販売ですが、福助のバーバリーロンドンライセンス商品はインナーを中心に展開されてきました。
福助のバーバリーアンダーウェア
福助のメンズものバーバリーアンダーウェアは、ボクサーパンツとトランクスが展開され、どちらもカラフルで大変人気があります。特にボクサーパンツは無地物が多いので、カラフルかつ柄の充実した福助のバーバリーボクサーパンツは、バーバリーファンでなくとも一目置くほどの高い人気を博しています。どちらの価格も3,000円台を中心とした無理のないお求め安さで、気が付いたらコレクションしたわけでもないのに集まってしまったなんてこともあるようです。製造はすべて日本で行われ、素材も肌触りと通気性に優れたコットンを基本としています。品質には定評があり、リピーターも多く、プレゼントに選ぶ方も大勢いらっしゃいます。
福助と言えば足袋のメーカーで知られており、大概の方は「福助とバーバリー」の関係を意外に思う方も多いようですが、倒産を経験した後の福助は自社ブランドの開拓に力を注ぎ、バーバリーの名に頼らない製品造りを進めてきました。企業体質を変えるということは容易なことではありませんが、福助の社員の方はわずか一年で変革をとげて現在に至っています。それも、本来福助の持っていた技術と信頼の高さからなせたことで、老舗の強みが大きく反映された復活劇でした。
トランクスは福助だけ
最近のアンダーウェアの人気はボクサーパンツ一辺倒で、一時期高い需要を誇ったトランクスの人気は落ち込んできました。しかし、身体を締め付けないトランクスは履き心地が良く、生地が平らで広いことからイラストがプリントされると映えるということで柄のバリエーションが多いという利点があります。福助が英国バーバリー本社で取り扱わないトランクスを作るのは、中高年の需要にあわせたものです。福助が製造するバーバリーブランドのトランクスの中でもバーバリーチェックのものは、父親や退職する上司へのプレゼントとして贈ると言う方も多いようです。
また、トランクスには通常のトランクスとニットトランクスがありますが、福助では両方バーバリーブランドで製造しています。ニットトランクスは伸縮性があり、ボクサーパンツよりもフィット感が少ないのですが、すっきりとしていて柔らかく履き心地が良い隠れた名品と言えます。また、どちらもコットン100%ですので通気性が抜群、活動的に働く若い世代の方にも是非利用してもらいたい品物です。