バーバリージャパンについて
バーバリージャパンとは
バーバリージャパンは、英国バーバリー本社の100%出資によるバーバリーの日本法人です。雑貨小物などのノンアパレルを中心に取り扱っており、ラグジュアリーラインのバーバリープローサムを日本で入手する窓口としても知られていました。
東京にある店舗一覧
- 伊勢丹新宿店
- バーニーズ新宿店
- バーバリープローサム・サンローゼ赤坂店
- 新宿高島屋でプローサムメンズ・レディース各1店
大阪にある店舗一覧
- 阪急百貨店メンズ館
2000年から2007年までに開店したバーバリー旗艦店の3店舗を運営していたのは三陽商会でしたが、2店目の表参道店オープン当初の製品ラインアップでは、英国バーバリー本社の展望であるインポート雑貨を含めた商品展開でした。しかし実際にはインポート物はそれほど充実してはいなかったようです。
バーバリージャパンの設立
バーバリージャパンは2002年11月5日に設立され、オフィスは帝国ホテルタワーにありました。ティファニーをはじめとするインターナショナルブランドの創設に関わってきた福井喜久夫氏がバーバリージャパン創設の立役者です。
福井氏
福井氏は2002年英国バーバリーに入社、まもなくバーバリージャパンの設立に関わると同時に社長へ就任しました。翌2003年には自らの独立のために退社します。2003年から2006年までは英国バーバリーでライセンスディレクターを務めていたJohn Suirdale氏、2006年から2008年まではバーバリーコーリアの社長を務めていたPeter Thewlis氏と社長が変わり、2008年には岩瀬雅樹氏が社長に就任します。
岩瀬氏
岩瀬氏は2008年11月1日に、バーバリーインターナショナルの社長となりましたが、オフィスも帝国ホテルタワーのままでしたので、バーバリージャパンがバーバリーインターナショナルに変更されたという形になります。バーバリージャパンの運営店舗は2009年12月に一斉に閉店し、三陽商会が運営していた旗艦店を主体として再スタートしました。
バーバリージャパンの役割
当時のバーバリージャパンの記録はほとんど残っていませんが、現在のバーバリーインターナショナルと同様、日本での展開が立ち遅れているインポート雑貨の販売を強化する目的での進出でした。日本を含むアジアでは三陽商会のブルーレーベルとブラックレーベルの知名度と人気が高いのですが、高価なインポートのバーバリーロンドンとバーバリープローサムはラグジュアリーであることを意識した展開で、三陽商会とはまた違う客層にターゲットがあてられていたようです。一部の店舗では高額なコートに予約が殺到した場合もあり、愛好者の間では注目の的でした。 また、2002年にはバーバリーコーリアも設立されておりますので、アジア市場への展望の1つだったと考えられます。
バーバリージャパンがバーバリーインターナショナルとなった理由
2008年にバーバリージャパンはバーバリーインターナショナルと入れ替わる形となりましたが、それまで日本で影響が薄かった英国バーバリー本社の存在が急に顕著になりました。その当時の英国バーバリー本社の事情では、2007年3月に英国工場を閉鎖したことによるリストラ費用の負担に加え、2008年9月のリーマンショックも重なるなど、業績不振が懸念されていました。バーバリーインターナショナルは2008年11月設立ですが、バーバリージャパンの基盤があったことで、2009年9月の直営路面第一号となる表参道店のスムーズなオープンにつながったのではないかと思われます。