バーバリーインターナショナルについて
バーバリーインターナショナルの設立
バーバリーインターナショナルの設立は2008年11月1日です。
社長に就任したバーバリージャパンの岩瀬雅樹氏は、現在もバーバリーインターナショナルの社長として活躍しています。バーバリーインターナショナルの創設は、バーバリー51%、三陽商会が29%、三井物産が20%という共同出資にて行われました。
バーバリーインターナショナル運営の1号店は、三陽商会が運営していた表参道旗艦店を大幅にリニューアルした上で、2009年9月5日にオープンしました。バーバリーインターナショナルの創設以後は日本に於けるバーバリーの動向が活発になり、様々な変化が起きています。
バーバリーインターナショナルによる影響
バーバリーインターナショナルは、2002年より日本で展開していたバーバリージャパンの役割をそのまま引き継ぐばかりでなく、アジア市場開拓への積極的な姿勢を示しています。特に共同出資経営となったことで、三陽商会運営であった銀座、表参道、丸の内店の3つの旗艦店を英国バーバリー本社直営店として運営するようになったことは顧客の間にやや混乱を招きました。
三陽商会がバーバリー製品を日本に紹介
日本では長らく、三陽商会が正規代理店としてバーバリー製品を日本に紹介してきました。日本市場では三陽商会主導のライセンス商品が多く、日本独自展開のブルーレーベル・ブラックレーベルの成功により、中国や韓国などのアジア規模にまで広く知られるようになります。そのことから日本の若い世代の間では「バーバリー」と言うと、ブルーレーベル・ブラックレーベルを連想する方が多いようです。もちろん、インポートのバーバリーは三陽商会でも扱っていましたし、2002年に設立されたバーバリージャパンがプローサムのアパレル製品を含めたインポート雑貨の直営店を運営していましたのでインポート物の存在も日本で知られていました。しかし、価格や知名度から一部の愛好者以外にはそれほど浸透していませんでした。 この日本の状況の中での直営店の大々的な台頭は、取扱い製品自体が変化するという状況を招きましたので、顧客の間で製品知識への意識が高まったとも言えます。
バーバリーインターナショナルの台頭
現在、日本に於けるバーバリーのライセンス製品はブラックレーベル・ブルーレーベルのみとなり、その他の製品では全てインポート製品に統一されています。 バーバリーインターナショナル直営店での商品は、バッグやマフラー、フレグランスやアイウェアなどの雑貨を中心として、バーバリーロンドンとバーバリープローサムのアパレル製品も取り扱っています。尚、バーバリーブリットはノンアパレル製品のみの取り扱いとなっています。 バーバリーインターナショナルの設立により、三陽商会イコールバーバリーの図式が崩れつつあります。三陽商会の公式サイトや通販サイトでもバーバリー製品の存在はありません。また、英国バーバリー本社は三陽商会とのライセンス契約を2015年までに短縮しましたので、現在残っているブルーレーベル・ブラックレーベルの存続について愛好者の間で懸念が広がっています。
アジア市場での重要性
しかしアジア市場でのブルーレーベル・ブラックレーベルの存在はかなり重要なものです。英国バーバリー本社がアジアで台頭していくためには、ブルーレーベル・ブラックレーベルをどう扱っていくかが重要となります。バーバリーインターナショナルには三陽商会も出資していいますので、ライセンス契約が存続されなくとも完全に縁が切れると言うわけではなく、現在とは違う形で運営に関わると予想されます。