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バーバリーのデザイナー「クリストファー・ベイリー」
<ブランドを統括るひとりのデザイナー>
現在、日本で手に入るバーバリーのアイテムは、大きく分類すると英国で製造されているものと、日本で製造されているものがあります。英国内で製造されているものはもちろん、日本のみで販売され ているいわゆるライセンスのアイテムにまで、そのすべてのデザインをチェックし、クオリティを管理、ブランドのイメージ統括をしているのが、デザーナー兼クリエイティブ・ディレクターのクリス トファー・ベイリーという人物です。
<クリストファー・ベイリーの華麗な経歴>
クリストファー・ベイリーがバーバリーのデザイナーに就任したのは2001年のことでした。
1971年、イギリス・西ヨークシャーに生まれたクリストファー・ベイリーは、ウエストミンスター大学のファッションデザイン学科を卒業した後、世界で唯一、アートデザインの修士号以上の学問を扱う、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでファッションの修士号を取得しました。このロイヤル・カレッジ・オブ・アート在学中に、ダナ・キャランにスカウトされて、卒業後ニューヨークへ渡り、彼女のアトリエで2年働きました。
その後トム・フォード時代のグッチで5年間、レディスウエアのシニアデザイナーとして経験を積みました。トップデザイナーにその才能を認められた華々しいキャリアは、類いまれな魅力と才能があふれた人物であることはいうまでもありません。若いころから有名デザイナーのもとで確実にキャリアを重ねたクリストファー・ベイリー。そんな彼が次に輝ける場所として選んだのが、母国、イギリスを代表する歴史あるブランドである、バーバリーだったのです。
<クリストファー・ベイリーの革新>
クリストファー・ベイリーは、バーバリーでの活動から4年後となる2005年に、The British Fashion Councilが主催する、ブリティッシュ・ファッション・アワードのブリティッシュ・デザイナー・オ ブ・ザ・イヤーを受賞し、名実ともにファッション界に影響を与えるデザイナーの1人として認められました。
そんな栄誉ある賞を受賞することになったのは、歴史を誇るブランドであるバーバリーがこれまで大切にしてきた伝統を守りつつ、ブランドのイメージを一新させることに成功したことが認められたことにあります。たとえばそれは、トレンチコートをフォーマルなドレスやスーツに昇華させたり、トレンチのデザインディテールをジャケットに用いるなど、毎シーズン、新しいスタイルに挑戦し続けているという点に尽きるでしょう。守りと攻め、相反するふたつのことを見事に癒合させるクリエイターなのです。
そんなクリストファー・ベイリーの世界での評価は増すばかりで、最初の受賞から8年が経過した 2013年12月、ロンドンで開催されたブリティッシュ・ファッション・アワードで、バーバリーがブランド・オブ・ザ・イヤーをを受賞。ブランドを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてのクリストファー・ベイリーが、メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
これからもブランドを守り、革新を続けるクリストファー・ベイリーの果てしなきクリエイティブの世界から目が離せません。
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