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現代的なベーシックアイテムの王道
ベーシックなアイテム選びにこそ、洗練されたこだわりで差をつけることが、お洒落上級者への最短であることは間違いない。
トレンチコートと言えば、薄手のアウターの中でも、着まわしの良さと機能性において、群を抜くベーシック感のあるアイテムです。
そして、バーバリーの歴史の中でも最も力を入れてきたアイテムであることも間違いのない、基本中の基本アイテムなのです。
そんな基本アイテムだからこそ、トラディショナルをリスペクトしながらも現代的なアイテムに仕立て上げるのは、今を生きる伝統的なブランドの義務。
このコートはまさに、伝統へのリスペクトと現代性への挑戦を両立させたアイテムと言えるでしょう。
スタイルとしてはミドル丈のトレンチ。
前身ごろにチェックの裏地はありますが、背抜きになっている軽やかな造り。
そして、濃いカーキ色でどちらかと言えば、そのシーズンにはおる、最初の一枚にしたいコートです。
秋の入り口から冬に向けて活躍しそうなアイテムですね。
チェックすべき一番のポイントはその生地です。
元々のバーバーリーのベーシックなトレンチコートはギャバジンの織り目の詰まった肌理の細かいフラットな生地で雨への耐性も高い物になっていました。
それと比べてこちらのトレンチの生地は、細かなシボが表面に表れている薄手のナイロン素材。
表面にエレガントなラフさを持つ素材感があるので、自然に生まれるナチュラルなユースト感があります。
通常のトレンチ生地と比べると生地が張らないので柔らかなドレープが出来て、そのドレープから生まれる陰影と、素材の織による、乱反射する光沢感により、単色のコートでありながら色味が非常に豊かな表情を見せます。
これこそが、バーバリーの目指した新しいベーシックと言えるのではないでしょうか。
元々のギャバジンのトラディショナルなトレンチの糸の詰まった生地は、見方に寄っては玉虫色にも見える大変上質な光沢を持っています。
その上質感とは対極にあるラフな生地感で、一貫するエレガンスを表現していることが、今を生きるバーバリーらしさなのかと感じます。
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