ネクタイのスタイリングのテクニック
ネクタイの柄と流行
ネクタイの柄って、ありとあらゆるものがあると思ってしまいがちですが、基本的な要素で仲間わけすると、意外と多くないんです。
ストライプ、小紋、ドット(水玉柄)、チェック、プリント、無地とたったの6種類なんです。列記してみると、こんなものか・・といささか驚いてしまいます。
ネクタイは、スーツと同様社会人としての、人格を表現するものですから、得てして思い切った着こなしは、あまり好まれません。そのためベーシックな柄が主流で、突飛した柄物は、製作されにくいのです。
でも、ネクタイにもシーシーズンごとに色や柄などは、トレンドはあります。ベーシックなデザインから逸脱せずに、その範囲の中でおしゃれにトレンドを取り入れてみましょう。
センスある人には、わかるものです。ネクタイは、いわば、着こなしにおけるスパイスのようなもの。トレンドを把握したうえでの着こなしを目指したいものです。
ネクタイの素材について
ネクタイの素材にまでこだわって、チョイスできたら、あなたは、かなりのハイレベルなおしゃれ達人です。
また、TPOをわきまえたネクタイを選択するだけでも、あなたのセンスの良さが光ります。
汗ばむ夏は、見た目も機能的にも、涼しげなリネンやコットンがお勧めです。純正の物から混紡まで、幅広く販売されています。
肌寒く冷たい時には、温かみを感じるカシミヤやウール素材が良いでしょう。こちらも、純正の物から混紡まで、たくさんの種類があります。
また、シルク素材のネクタイは、オールシーズン使用できる、優れものです。最近では、ローシルクと言って精製されていないシルクを使用したネクタイは、カジュアルビズのシーンにフィットして、注目されています。
ウール
シルク
シルクコットン
ネクタイとシーズン
さらに詳しく、シーズンごとに使用されるネクタイの素材について、見ていくことにしましょう。
ネクタイを選ぶとき、どうしても色が柄に注目して、求めてしまいがちです。でも、素材も、色、柄と同じくこだわりを持って選びましょう。クローゼットの中に、ネクタイを季節ごと素材ごとに選んで分けて入れておくのも、おしゃれの為には、ナイスアイデアです。
シルク100パーセントのタイ(ニットタイも含む)は、オールシーズン対応OKです。
春
シルク100%、コットン系、リネン系、ニットタイなどが、季節とマッチしています。
夏
春と同じく、コットン系、リネン系、ニットタイや、混紡系などが汗ばむ季節には、Goodです。
秋
シルク100%から、ウール系、カシミア系。ウール系、カシミア系のニットタイ等が向いてます。
冬
秋と同じくニットタイや、混紡系、ウール系やカシミア系が、肌寒い季節に温かさを添えてくれます。
スーツとネクタイの相性
かつてスーツとネクタイの着こなしでは、ネクタイの大剣幅とスーツのラベルの幅を合わせるのが、良しとされていました。
しかし、最近では、この定説は必ずしも、良しとはされていません。
広めのラベルに細めのタイをコーディネートするスタイルも、出てきています。
ネクタイの結び方について
ネクタイの結び方は、なんと85種類もその数があると言われています。プレーンノット(シングルノット)、ダブルノット、ウィンザーノット、クロスノット、ハーフウィンザーノット・・・等、様々な種類があります。
以前は、襟の開き方が大きければ大きいほど、ノットを大きくするのが定番でしたが、最近は、違ってきています。襟の開き方に関係なく、プレーンノット結びをするのが、今のトレンドです。結び目にしわをちゃんと入れると、ネクタイ がより立体的に見えて、スタイリッシュです。
現在のメンズファッションでは、プレーンノット結び意外は、ほとんど見かけることがなくなりました。シンプル・イズ・ザ・ベスト、つまりシンプルな、プレーンノットを格好よく結んでみせることそれが一番のハイセンスだということでしょう。
CHOICE ITEM
無地だけど、光沢のあるグレーのスーツとベストの組み合わせには、チェックのネクタイを合わせて、都会的で落ち着いた雰囲気にまとめてみました。無地には、柄物のネクタイをというセオリー通りのコーディネートです。粋だけどとっても上品で高級感が漂う着こなしです。
ベーシックな黒のジャケットに、ドット柄のネクタイをあしらってみました。メタルボタンとドット柄が、キュートな雰囲気を漂わせています。デニムのパンツを組み合わせると、とっても軽快で、動きやすい感じに仕上がっています。